ES細胞使った初の臨床試験開始、米企業

ES細胞使った初の臨床試験開始、米企業

隠れたオバマ関連銘柄…ジェロン(GERN)。世界初となるES細胞の臨床試験が始まる!



2010年10月12日 08:56 発信地:ワシントンD.C./米国

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【10月12日 AFP】米バイオテクノロジー企業ジェロン(Geron)は10日、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を使った世界初の臨床試験を8日に開始したことを明らかにした。

 臨床試験は、米アトランタ(Atlanta)のシェパードセンター(Shepherd Center)で、脊髄(せきずい)を損傷した患者に対して開始された。同社が開発したES細胞由来の治療薬「GRNOPC1」の安全性や耐性を見極める。

 フェーズ1では、2年間で10人程度の脊髄損傷患者にこの細胞を注射する。損傷した神経細胞を再生し、感覚や運動機能を取り戻させることを目指す。 

 ジェロン社は09年1月に米食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)から臨床試験の認可を得ていた。(c)AFP/Karin Zeitvogel
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隠れたオバマ関連銘柄…ジェロン(GERN)。世界初となるES細胞の臨床試験が始まる!

【今回のまとめ】

1.ES細胞とは何にでも化けられる万能の細胞のことである

2.損傷してしまった身体の一部を再生することも理論的には可能

3.ES細胞の研究には倫理的・宗教的論争がある

4.オバマ政権はES細胞研究に好意的

5.現在はいまだ「夢を買う」段階

 

][みなさんはES細胞という言葉を聞いたことがありますか?


 ES細胞はEmbryonic Stem Cellという英語の頭文字をとったものです。胚性幹細胞(はいせいかんさいぼう)と呼ばれることもあります。

 ヒトの受精卵はそれがどんどん分化して人体のいろいろな部分になっていくそもそもの出発点です。

 ということは理屈の上では受精卵は人体のどんな組織にでも分化できる「万能な」細胞だということになります。この、「何にでも化けられる」細胞のことをES細胞というわけです。すると、これを使えば損傷してしまった身体の一部を再生することも可能になるわけです。

 たとえば、脊髄損傷で歩けなくなった人などにとってES細胞を使った神経系細胞の再生は夢の治療法です。

ES細胞には倫理・宗教的
問題があるがオバマは推進派
 しかし、ES細胞を生成するのに受精卵が使われることから倫理上・宗教上の問題があり、賛否両論があります。一例としてジョージ・W・ブッシュ前大統領は、連邦政府の予算を使ってES細胞の研究をすることを拒否権の発動により禁止しました。

 これとは対照的にオバマ大統領はES細胞を使った治療の研究の支持者であり、この制限を撤廃する意向があることを明らかにしています。

 さて、そのES細胞の研究ですが、今年に入って重要な進展がありました。それは米食品医薬品局(FDA)がES細胞を使った治療の臨床試験をOKしたというニュースが飛び込んできたからです。世界で最初の臨床試験の許可を与えられた企業はジェロン(ティッカー:GERN)というバイオテクノロジー企業です。

by yakuraibosi | 2010-10-15 10:10 | Comments(0)
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