風レンズ風車

風レンズ風車とは

九州大学 流体科学研究室
 風力発電システムは,地球温暖化の原因であるCO2を排出しないクリーンなエネルギ源の一つとして普及が進んでいます.
 しかし日本の風はヨーロッパなどと比べると風速が弱く,さらに風向も頻繁に変わるという特徴を持っています.つまり,日本の風は風力発電に適していないのです.日本国内で,発電用大型風車が海岸沿いなどの限られた地域にしかないのはこのためです.
 よって,風力発電によって安定した発電量を得るためには,弱い風でも高出力が見込める風力発電システムが必要となります.
 そこで開発されたのが「つば付きディフューザ風車」,通称「風レンズ風車」です.


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 九州大学 流体科学研究室によると
本風車の最大の特徴は,風車翼を囲むように取り付けられた風レンズ(集風体)です.
 風レンズは,左図に示すようにディフューザ部分とつば部分から構成されています.
 通常,流体機械は流れに対して滑らかに作られますが,逆に風レンズ風車では流れを遮るようにつばを取り付け,それによって発生する渦の作用でディフューザ内に風を集めます.
 この風レンズを風車に装着することで風車翼に流入する風が増速し(集風効果),これにより弱い風でも発電できるようになるわけです.

by yakuraibosi | 2012-01-16 20:43 | Comments(0)
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