NSAの極秘ツール「XKeyscore」の存在が訓練資料で明らかに

NSAの極秘ツール「XKeyscore」の存在が訓練資料で明らかに

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Guardian報道Guradianが、元CIA職員のウィリアム・スノーデン氏がNSAから持ち出したという極秘資料から、ユーザーのメールやWeb閲覧履歴を閲覧できるシステムに関する文書を公開した。
 英Guardianは7月31日(現地時間)、米国家安全保障局(NSA)の個人情報収集・閲覧システム「XKeyscore」の極秘資料とみられる文書を公開した。元米中央情報局(CIA)職員のウィリアム・スノーデン氏が提供した一連の「PRISM」関連資料の一部という。

 2008年2月付の「XKeyscore」と題されたこの文書はNSAの職員向け訓練資料とみられ、XKeyscoreの構造や使い方が32ページにわたって説明されている。これによると、NSAのアナリストは、メール、チャット、Web閲覧履歴、それらのメタデータを含む膨大なデータを収集するデータベースを、事前の承認なしに閲覧できるという。

 このデータベースは世界中の700以上のサーバと直結しているという説明ページにはサーバの設置場所を示す地図があり、日本にもサーバがあることが分かる。

 XKeyscoreでは、例えばFacebookのユーザー名を入力するだけでメッセージの監視までできる(この説明部分は公開文書には掲載されておらず、Guardianが記事で説明している)。

 XKeyscoreでの調査成功例も掲載されており、このシステムによって300人以上のテロリストを逮捕したとある。

 米国の法律では、NSAは米国民を調査する場合は事前に外国情報活動監視法(FISA)裁判所の承認が必要だが、米国民であっても外国人の調査対象者と接触している場合は承認なしで調査できる。

 バラク・オバマ大統領は6月、Guardianと米Washington Postが最初にPRISMについて報じた際、PRISMと呼ばれているプログラムについては議会とFISAが承認しているとし、「100%の安全と100%のプライバシーの両立は難しいことを理解する必要があり、社会としての選択をしなければならない」と語った。

by yakuraibosi | 2013-08-05 18:20 | Comments(0)
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