アンチエイジングホルモンは若さは保つけど寿命は縮める

アンチエイジングホルモンは若さは保つけど寿命は縮める:米大学研究

公開日時:2014年03月31日

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多くの女性を虜にしている“アンチエイジング”だが、年をとらないための努力が、場合によると寿命を縮める可能性があるというから穏やかではない。

研究を行った米アルベルト・アインシュタイン医学校のSofiya Milman博士によると、問題となるのはアンチエイジングを促すホルモンで、このホルモン値が上がると、病気に対する体の自然免疫機能が低下する恐れがあるという。

アンチエイジングホルモンが少ない人ほど長生きするアンチエイジングホルモンとは体の成長を促す、インスリン様成長因子(IGF-1)及び、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を生み出すヒト成長ホルモン(HGH)のことで、通常加齢と共に自然に減っていく。

今回90代半ばの被験者184人を11年間調査した結果、血中のIGF-1の値が低い人の方が長生きできる可能性が高かった。

1mmあたりのIGF-1の量が1ng減る毎に、人は1週間長生きできるというデータに加え、がんの経験者である場合、その傾向は更に顕著だった。

元がん患者で血中のIGF-1の値が低い人が、調査3年目に生存していた確率は75%だったのに対し、IGF-1が平均より高い人は25%と大きな開きがあった。

若さを取るか長寿を取るか、それが問題確かに若さを保つにはヒト成長ホルモンは不可欠だが、高齢者にとってヒト成長ホルモンの増加は、加齢に伴う病気に悪影響を与えかねないと、同博士も述べている。

50歳~65歳の中高年にとっても、IGF-1の値の高い人はがんの進行が4倍速く、18年に及ぶ調査期間中の死亡率が75%も高かった、との別の研究結果も発表されており、アンチエイジングホルモン頼みの若返りはもろ刃の剣と言える。

ネットでも「シワシワになって長生きするか、ゴージャスなまま若くして逝くか…」とのコメントがあるように、究極の選択になりそうだ。

by yakuraibosi | 2014-04-18 22:36 | Comments(0)
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