新しいエネルギー

水素発生の新方法環境に優しいエネルギーとして注目されている水素を、特殊な溶液と
アルミを反応させて、簡単に生産できる方法を仙台市の会社が考案しました。


水素は、地球温暖化対策に向けた新しいエネルギーとして注目されていますが、これまでは、
天然ガスを燃やしたり、水を電気分解したりして製造するため、製造過程で出る二酸化炭素のほか、
コストや安全性などの課題を抱えていました。

仙台市青葉区にある研究開発会社「アルカディア」では、およそ8年かけてアルカリ性の特殊な溶液を開発し、
アルミの廃材と反応させて簡単に水素を発生させることに成功しました。
会社では、今回の方法を使えば、二酸化炭素もまったく出ず、
溶液を廃棄しても、環境にもほとんど影響がないとしています。
これについて、エネルギー分野などが専門の東北大学大学院の三浦隆利教授は
「二酸化炭素を出さないで、水素を作るところが非常に優れている。ほとんど水に近い『特殊な水』だが、低いアルカリ濃度で
アルミと反応するのは非常に珍しい。アルミの廃棄物や廃アル カリを組み合わせて出来るのでコスト面でも競争できる」と話しています。

会社では今後、この方法を応用して各国で開発競争が行われている水素自動車に組み込めば、走りながら水素を補
充することも可能になるとして、さらに研究を進めることにしています。
by yakuraibosi | 2007-11-22 22:33 | Comments(0)
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