iPS細胞の臨床応用を認めた指針は世界初

世界初のiPS臨床研究指針、11月1日施行へ

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2010年10月30日(土)03:09
 さまざまな臓器や組織の細胞に変化でき、再生医療の切り札として期待されるヒトiPS細胞(新型万能細胞)を、治療に使えるようにする厚生労働省の臨床研究指針が29日、まとまった。

 iPS細胞の臨床応用を認めた指針は世界初。11月1日に施行される。

 京都大の山中伸弥教授らが2007年に皮膚細胞から作製に成功したiPS細胞は、もう一つの万能細胞であるES細胞( 胚 ( はい ) 性幹細胞)と違って生命の 萌芽 ( ほうが ) である受精卵を壊さずに作製できる。このため倫理上の問題は少ないが、発展途上の技術だけに、ES細胞ほど性質が一定しないなど、課題も多い。

 そこで指針では「安全性や倫理性の確保に盤石の体制の構築が必要」とし、常に新しい技術を取り入れて安全性を確認することや、患者に対し積極的に正しい知識を伝えること、患者団体の意見にも配慮することなどを規定。技術の進歩が非常に速いため、必要に応じて指針の見直しを行うとしている。

by yakuraibosi | 2010-10-31 13:22 | Comments(0)
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