植物の葉の形、自在に制御 

植物の葉の形、自在に制御 

京大助教ら遺伝子解明印刷用画面を開く


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左から)通常のシロイヌナズナの葉、働かなくさせたTCP遺伝子の種類が三つの葉、四つの葉、五つの葉、七つの葉(小山知嗣助教提供) 植物が葉の形を決める仕組みの一端を、京都大生命科学研究科の小山知嗣助教たちのグループが明らかにした。

複数ある「縮れ」遺伝子が、葉を縮れさせたり、葉の縁を滑らかにするのを制御していた。

米科学誌「プラント・セル」に1日発表した。

 植物にはさまざまな葉の形があるが、それらがどのように決められているのかは、よく分かっていない。

 小山助教たちは、植物の成長などにかかわるとされる「TCP遺伝子グループ」の機能をシロイヌナズナで調べた。グループには24種類の遺伝子があるが、働かないようにした種類数に比例して、縮れ度合いが増した。逆に働きを強めると、葉の形が滑らかになってギザギザした部分がなくなり、強め過ぎると、葉を作り出す細胞がうまく形成されずに生育が悪くなった。

 小山助教は「葉と同じ方法で、花の形を変えることもできることを確認しており、園芸植物の形態を変えるのに応用できる」と話している。


【 2010年12月01日 13時57分 】
by yakuraibosi | 2010-12-03 11:01 | Comments(0)
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