3Dプリンタで製作されたチタン製の下顎インプラント、83歳女性に移植
ストーリー by hylom 2012年02月06日 8時00分
ベルギーのHasselt大学が、83歳の女性に3Dプリンタによるチタン製の下顎インプラントを移植する手術に成功したとのこと。
チタン粉末を積層しレーザーで焼き固める3Dプリンタを使用した場合、従来のインプラント製造方法と比較して、材料の無駄を減らし、より短時間で仕上げることが可能なのだそうだ。カスタムメイドのものは製作に数日間を要するが、3Dプリンタを使えば数時間で出来上がるのだそうだ。また、重量は元来の顎より若干重いものの、患者はすぐに慣れてしまうらしい。
通常、下顎の移植手術には20時間かかり、患者は2週間から4週間は入院していなければならないところ、3Dプリンタによる下顎インプラントを使った場合、手術の要した時間はたったの4時間で、しかも術後4日目で患者の女性は帰宅することができたのだそうだ。また手術した翌日には話したり飲み込んだりすることができていたとのこと。