「空腹が人を健康にする」

「空腹が人を健康にする」・・・1日1食で “長寿遺伝子"とも呼ばれるサーチュイン遺伝子が活性化する .

2012/03/10(土) 14:10

「腹八分は健康長寿のもと」は本当だったようだ。番組では米国の大学で20年ほど飼われている猿集団の比較実験が紹介された。人間での70歳相当の猿二頭での比較では、飽食の猿は毛が抜けシワがより見るからに老いていた。対して食事30%減の猿は毛ツヤは良く、肌も張りがあって元気で若々しかった。更に、脳の断層写真でも萎縮はなく、記憶力も良く、持久力も優れていた。
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“長寿遺伝子”“若返り遺伝子”とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」の研究が進んでいる。

サルを対象に行った調査により、“腹ペコ”を保つと活性化することが判明したこのサーチュイン遺伝子の効果ははまだ人間では立証されていないものの、「空腹で若返る」というテーマは、アンチエイジングの分野で高い注目を浴びている。

1月18日に発売された『「空腹」が人を健康にする』(サンマーク出版)が発売1か月余りで20万部のベストセラーとなっている。
著者の南雲吉則・ナグモクリニック総院長は、30代の頃、暴飲暴食で77kgまで太ったが、さまざまなダイエット法を試しながら「1日1食」に辿り着いた。

食事は夕食だけ。その代わりその1食は好きなものを食べることにした。

腹ペコ生活を始めたところ、体重は62kgをキープし、56歳とは思えない若々しさを保っている。
人間ドックで血管年齢は26歳、骨年齢は28歳と判定されたという。

南雲氏も、空腹の効果について、第一に「サーチュイン遺伝子」の活性化を挙げる。
加えて、成長ホルモンにも注目すべきだという。更年期医学を専門とする金沢大学大学院医学系研究科の小池浩司・准教授が解説する。

「成長ホルモンは“若返りホルモン”といわれ、歳をとると減っていくものですが、飢餓の状態になると成長ホルモンの分泌が増え、体全体にいい影響を与えることがわかっています。

飢餓が行き過ぎると逆効果になるので注意が必要ですが、適度な摂取カロリーの制限がアンチエイジングにつながるというのは、すでに研究者の間で共通認識となっています」

空腹になってお腹がグーッと鳴ると、その瞬間、消化管からグレリンというペプチドホルモンが分泌され、それが下垂体を刺激して成長ホルモンの分泌を強力に刺激する。

成長ホルモンは、細胞分裂を活発化させて骨や筋肉の成長を促すだけでなく、体脂肪の燃焼を促進するのである

by yakuraibosi | 2012-04-01 21:20 | Comments(0)
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