宇宙線で核燃料把握=原発透視

宇宙線で核燃料把握=原発透視、福島第1活用も―高エネ研など
時事通信 1月23日(木)

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 高エネルギー加速器研究機構と東京大などのグループは23日、宇宙線を使って原発内部の核燃料の位置や大きさを特定する実験に成功したと発表した。炉心溶融(メルトダウン)事故を起こした東京電力福島第1原発1~3号機では内部の放射線量が高く、溶け落ちた核燃料の位置が今も分かっていないが、この手法を調査に活用できる可能性があるという。
 高エネ研によると、実験では宇宙から大量に降り注いでいる素粒子「ミューオン」を活用した。ミューオンは物質を透過する能力が高いが、核燃料など密度が高い物体にぶつかると大きく減衰する性質がある。
 研究グループは、日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)で、原子炉建屋から30~60メートル離れた3カ所に計測装置を設置。2012年2月から13年12月まで実験した結果、使用済み燃料プールに貯蔵された核燃料の位置や大きさを立体的に判別できた。 
 ミューオンは火山のマグマや溶鉱炉の内部などの調査に使われた実績がある。高エネ研の高崎史彦研究員は「放射線の遮蔽(しゃへい)対策を施せば、福島第1原発でも使える」と説明。研究グループは今後、東電などに活用を働き掛けるという。

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by yakuraibosi | 2014-01-27 19:37 | Comments(0)
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