アメリカの嘘がばれているイラン・タンカー拿捕事件

中東TODAY

NO:5502 

 『アメリカの嘘がばれているイラン・タンカー拿捕事件』

[2019年07月08日(Mon)]

 イランのタンカーが、ジブラルタル自治政府によって拿捕されて、もう時間が大分経過している。この事件が起きた時にそう思ったのだが、やはりという感じのニュースが、流れてきている。

 ただし、このニュースの出元がイランであるため、全面的に信じることはできまいが、やはり納得のいく部分は少なくない。曰く、イランのタンカーは200万バーレルを積載できる超大型であり、スエズ運河を通過することは出来ない。

 そのイラン・タンカーの積載量を、アメリカは確認もせずに、そして、シリアの港のキャパシテイも確認せずに、即刻イランのシリア向け石油説を強調し、イランを非難したというのは、ばかげているではないか。

 このため、イラン・タンカーはわざわざ喜望峰回って、ジブラルタルに向かったというのだ。加えて、これだけの超大型タンカーでは、シリアに寄港できる港がない、というのだ。従って、石油はシリアに向けて送られたものではない、とイラン側は主張している。

 加えて、イランはこのイラン・タンカーの拿捕は、ジブラルタル政府の一存で行ったものではなく、アメリカの依頼を受けてやったものだ、というのだ。アメリカはこのトラブルを起こすことによって、イランに対し新たな制裁を、発動したかった、ということかもしれない。

 いずれにせよ、最近のアメリカの言動は、どうもぼろが出やすいのではないか。以前、イランが撃墜したアメリカの高価なドローンは、イランの国産ミサイルによって撃ち落され、アメリカには相当なショックを与えたようだが、アメリカの主張ではこのドローンは、国際領空を飛んでいたと言い、イラン側の主張するイラン領空飛行を否定した。

 しかし、そんな嘘はすぐばれる、いまの時代はすべてが、監視カメラで撮影され、記録として留められているのだから。

by yakuraibosi | 2019-07-09 07:58 | Comments(0)
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